中国の民間投資の伸びが8カ月ぶりに回復に転じた。発表が相次ぐ地方政府の第3四半期統計と、国家統計局が先ごろ発表した第3四半期統計から見ると、中国経済は回復傾向にあり、民間投資が戻り始めている。
国家統計局が発表した1-9月の中国民間投資の前年同期比での伸び率は2.5%と、1-8月から0.4ポイント加速した。
国家統計局の盛来運報道官は、「民間投資が安定回復に向かっていることは、非常に喜ばしい現象だ」と指摘した。
今年上半期、民間投資の伸びは急激に鈍化し、前年のような10%以上の伸びは見込めない状況となった。しかし、8月からはゆっくりと変化しつつある。
単月ベースで見ると、8月の伸びは2.5%とプラスに転じ、9月は4.5%に拡大した。
国務院発展研究センターの張立群研究員は、ここ最近は市場環境が好転しており、企業収益の改善、工業製品出荷価格の上昇が民間投資の回復促進にプラスになっていると指摘。「このような回復傾向は今後も続く」との見方を示した。
民間投資の回復とともに、喜ばしい変化が見られる。上海証券報の分析によると、民間投資は設備製造、ハイテク製造、ハイテクサービス業などに向かっている。