バイオテクノロジーなどの分野で、中国が世界をリードする可能性が最も高い――。スイスの世界的金融コングロマリット、クレディ・スイスは2日に開いた中国投資フォーラムでこうした見方を明らかにした。
同社の中国担当アナリスト、陳昌華(ヴィンセント・チャン)氏は、「この15年間で中国の科学技術水準は多くの国を上回るまでになった。技術を受け入れる側から生み出す側になり、世界をリードする企業も数多く誕生した。中国のイノベーションを起こすポテンシャルは極めて高く、決して侮れるものではない」と指摘した。
バイオテクノロジー(遺伝子、乾細胞)のほか、ビッグデータや人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、新エネルギー自動車などの分野で世界をリードする可能性があるとしている。
クレディは、中国のバイオメディカルとバイオシミラー(バイオ後続品)は医薬品市場全体を上回るスピードで成長し、向こう5年以内に年平均成長率は20%以上に達すると予想した。