中国の李克強総理は5日午後、中東欧16カ国の首脳とともに、ラトビアの首都リガで開かれた「第6回中国・中東欧経済貿易フォーラム」に出席し、基調演説を行った。国内外では、今回の李総理の訪問は中国と中東欧諸国の経済貿易関係強化につながり、「一帯一路」構想の実務的な基盤固めになるとの見方が広がった。専門家は、「中東欧諸国の地理的な優位性は明らかで、天然資源も豊富だ。経済発展が求められているだけでなく、モデル転換のなかで中国経済との強い補完性と互恵的な潜在力がある。中国と中東欧諸国の経済貿易協力には豊かな未来が期待できる」と指摘した。
ワルシャワからブカレスト、ベオグラードから蘇州、そしてラトビアのリガへと、中国と中東欧諸国の経済貿易協力は首脳会合を重ねる毎に深まってきた。
今年のフォーラムで、李総理は中国と中東欧諸国の経済貿易分野での協力深化について、「双方向の貿易規模拡大」「相互接続の推進加速」「生産能力分野での協力の深化」「金融協力モデルのイノベーション」「観光分野での協力に関する潜在力の掘り起し」の5項目を提起した。
「李総理が提起した5項目の提案は非常に実務的で、的確だ。中国と中東欧諸国のそれぞれの優位性が充分に反映され、政府間協力に改善の余地があることを示す。中東欧諸国はインフラ整備が遅れており、資金面などがネックとなる国もあるが、中国はその点で強力なインフラ整備能力と豊かな経験を持っている」上海市社会科学院世界経済研究所の徐明棋・研究員はこう指摘した。