同報告は、「産業と都市によって生じた男女の賃金格差が格差全体の38%を占める。18%は労働者の学歴とキャリアの差によって生じたものだ。産業と都市という要素が調整されると、格差は22.3%から13.8%に縮小し、キャリアと学歴の要素が調整されると、格差は9.8%に縮まる。だが格差のうち44%は解釈できない要素によるもので、中国ではまだ男女間で『同一労働同一賃金』になっておらず、性差別の問題が依然として深刻であることがうかがえる」と指摘する。
産業は男女の賃金格差を生み出す最大の要因だ。格差が大きい産業には主に2種類あり、1つは高賃金を生み出す技術が要求される職場で男性の割合が女性を大きく上回る。医療、専門的検査、インターネットなどだ。もう1つは身体能力などの要因により男女の就業者数の割合に大きな開きがある職場で、工事施工、採鉱・精錬などだ。2016年に女性の平均賃金が男性より30%以上低かった産業は、医療、検査・認証、映画・メディア、モバイルインターネットだった。
「人民網日本語版」2016年11月12日