商務部の沈丹陽報道官は先の記者会見で、自動車の並行輸入試行が実施されて以降、ミドル・ハイクラスの輸入自動車の価格が大きく下落、ほとんどが15%以上、中には30%以上下がったものあると述べた。
沈報道官によると、商務部など7部門はこのほど、四川・新疆・大連・寧波の4省市に自動車の並行輸入業務を支援すると通達。これは天津・上海・福建・広東の4自由貿易試験区での同業務の先行試行を踏まえ上での新たな拡大となる。
「自動車の並行輸入業務の実施は、自動車の流通分野における供給側構造性改革の要である」と沈報道官は指摘。並行輸入車の車種は129に上り、多様化・多層化した消費者のニーズを一段と満足させるものという。2019年の1~9月まで、85社の試行企業による並行輸入車の台数は3万9000台まで拡大。自動車市場の供給が最適化が進んでいる。
また沈報道官は「今後は同業務を一段と推進し、試行エリアに対する指導を強化する。また『1プラットホーム4体系』を整備し、試行業務において直面した問題の解決に取り組む。そして並行自動車を国産自動車やブランド授権輸入自動車に次ぐ第3の柱に育てていく」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月15日