中国はここ数年、産業構造の高度化で大きな進展を得たことで、欧州から注目を集めている。
フランスの最高経営責任者の組合で日本の経団連に相当するフランス企業運動(MEDEF)のピエール・ガターズ会長は、先ごろ代表団を率いて中国を訪問した際の感想として、「中国はわずか30年で大きく発展を遂げた。フランスはこの間、商機を捉えることができなかったが、次の商機は二度と逃してはならない」と述べた。
欧州の産業界では「中国のデジタル革命に乗り遅れるな」との声が高まっている。北京のコンサルティング会社、BDAチャイナのダンカン・クラーク会長は、「企業の刷新こそが中国がここ数年イノベーションを起こし続けてきた大きな理由だ。アリババのような新しいイノベーション型企業の成長モデルは、欧州にとって参考にすべき点が非常に多い」と指摘。