記事は、TPPはオバマ大統領の「アジアリバランス戦略」の経済バージョンであるとした上で、その目的はアジア地域で影響力を増す中国の牽制にあると
評している。トランプが大統領に選ばれ、米議会がTPPの批准を放棄したことから、その戦略は絵空事に終わった。
リマで中国は、自らが主導するアジア太平洋FTA計画を推し進めた。オーストラリアなどアメリカの忠実な盟友ですら彼らの計画に大いに注目し、中国に近づきたいと願っている。オーストラリアは、RCEPがTPPの失敗を補填すると考えている。RCEPはもう1つの自由貿易協定計画であり、ASEAN、オーストラリア、中国が調印済みだ。しかしその中にアメリカはない。
英紙「フィナンシャルタイムズ」ウェブサイトは11月17日、「今週末、オバマ大統領がペルーで習近平主席など太平洋諸国のリーダーと座を共にしていたとき、自分が世界経済の匙を中国の指導者に渡したように彼は感じたかもしれない」と報じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月23日