珠海のビジネス物件の賃貸利回りは高い。横琴の金融サービスエリアの賃貸料は1平米当たり150元から260元へと上昇している。
一方、横琴の10月の「網簽」(購入予約された住宅のオンライン公表)件数は485件で、前月から約45%下落した。第3四半期(7-9月)のマカオの住宅総取引量は約2418件で、前季から約500件減少した。
オフィスビル市場は供給が需要に追いつかず
横琴管理委員会が最近公表したデータによると、横琴の登録市場主体は今年8月までに2万4519社に達し、企業の登録資本総額は1兆2264.46億元に達した。すでに誘致されたまたは商談中の世界トップ500企業は63社、国内トップ500投資プロジェクトは98プロジェクトにのぼり、82重点プロジェクトの総投資額は3200億元を超えている。
不動産大手の「中原地産」によると、これから来年までに横琴のオフィスビルに入居する企業は1237社に達すると見られ、供給が需要に追いつかない状況が依然として続いている。同社によると、広東・マカオ協力の枠組みの後押しを受け、将来はさらに多くの企業が横琴に進出するものと見られる。登録企業はすでにかなりの数にのぼっているが、同地区のオフィスビルと住宅がまだ少ないために、スタート段階での足踏みを余儀なくされている企業も多い。
マカオの不動産価格、2四半期連続で上昇
中原マカオ・横琴地産の何兆恒董事は、マカオ住宅の市况について、第3四半期は取引が盛んに行われたと語る。財政局のデータによると、第3四半期のマカオ住宅の総取引量は約2418件で、前季からは約500件減少したものの、過去4カ月は700件余りの取引水準を保った。さらに第3四半期後半は、珠海の活況に促され、取引はさらに活発となり、9月は前月比約25%の増加を記録した。不動産価格も上昇しており、第3四半期は前期比約11%増となった。第3四半期の住宅市場は価格が高まり、取引量も増加傾向を示した。
同社によると、マカオの不動産価格はこれまでに2四半期連続で上昇し、上昇幅は2割近くにのぼっている。「中原マカオ景気指数」(Centa-Macau Climatic Index)の最新データによると、2016年第3四半期の数値は57.14で、指数は依然として50を上回り、不動産価格は今後も上昇傾向を続けるものと見られる。さまざまな状況から見ると、マカオの不動産市場の見通しは良好で、すでに正常な発展の軌道に戻ったものと考えられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月23日