19回目となる「ユーロ・ファイナンス・ウィーク」の「チャイナ・デー」が先ごろ、ドイツのフランクフルトで行われた。
世界経済の変革が進む中での人民元の国際化の進展や、中国と欧州の金融市場の変化や課題、「一帯一路」がもたらす実体経済の発展の機会などについて、掘り下げた意見交換が行われた。
欧州は今やアジア以外で最も重要なオフショア人民元市場に成長、ロンドンやルクセンブルク、フランクフルトなどがオフショアセンターとなった。人民元預金は一定の規模に増加したほか、海外投資家による人民元資産の購入も加速している。
中国は2014年に独フランクフルトに人民元決済センターを設立し、人民元とユーロの直接取引と現地での決済が行えるようにした。これによりドイツの輸出企業にとってはコスト削減や広大な中国市場の開拓につながったほか、ドイツにとっても一段の経済成長や中国との貿易・投資の促進につながった。