その上で、「中国はこれまで一貫して、アジア太平洋地域の経済一体化とグローバル化の進展に向けて積極的な役割を担ってきた。FTAAPの実現をめざす共同戦略的研究と「リマ宣言」が採択された意義は非常に重いと受け止めており、ビジョンから行動に至るまで、APEC参加国・地域が共同研究を行うことで実質性な進展を得たい。2014年に北京で開かれたAPEC首脳会議で、FTAAPの実現に向けてプロセスを推進していく決定がなされたが、それをさらに加速させるものとなったと考えている」と述べた。
TPPとRCEPの先行きについて評価や意見が割れていることについて、中国側も注視していると指摘。RCEPは東南アジア諸国連合(ASEAN)主導の交渉であり、これまでに15回の交渉会合と4回の閣僚会合が開かれてきたが、中国は、中核的な位置を占めるASEANを尊重した上で関係各方と交渉し、できるだけ早期に交渉を終結させ、アジア太平洋地域の経済一体化に貢献していく考えを示した。