明日は年に一度の、クリスマス商戦の開始を告げる「ブラックフライデー」だ。その大胆な値引きにより、ネットを利用し海外製品を購入する人を魅了している。国内の新制度により打撃を受けた越境EC業者も、ブラックフライデーで反撃に出ようと準備を進めている。
米百貨店「メイシーズ」のブラックフライデーセールに参加するため、趙さんは「ダブル11」(11月11日、中国の「独身の日」)に財布の紐を締め、我慢に我慢を重ねた。「防寒着の購入を検討している。各種割引が入ると、税込み価格が256ドルのみだ。中国で一般的な防寒着を買うなら、1000元以上はする」
趙さんは「同僚とSNSを利用し、各サイトの割引情報を交換する。ブラックフライデーは、中国の多くのECサイトによるセールと異なり、正真正銘の値下げだ。先に値を吊り上げておき、セール当日に引き下げるようなインチキはしない」と話す。
ブラックフライデーの起源は米国だ。毎年11月の第四木曜日はサンクスギビングデーで、人々はその翌日よりクリスマスショッピングを開始する。その翌日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、米国の一年間で最も盛大なショッピングデーになった。最近はネットで海外製品を購入することが流行しており、ブラックフライデーが海を越え、多くの中国人の「ショッピングの祭典」になっている。
越境ECへの課税制度が今年4月に打ち出され、免税時代が終わった。越境EC業者に、一定の影響が生じた。この新制度によると、越境ECで輸入される商品は「物品」として郵便物輸入税が課税されるのではなく、「貨物」として関税、増値税、消費税などが課税されるようになった。荷物・郵便物輸入税も同時に調整され、多くの輸入商品の実質的な価格が急上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年11月24日