深港通(深センと香港の株式市場相互乗り入れ制度)が始まるの前に、香港市場の一部の中小型企業が中国本土でロードショーを開始。証券会社の企業説明会も盛んになっている。人気薄の香港の中小企業の間に本土資金の導入に対する期待が高まっている。
21日のロイター報道によると、人民元の値下がり傾向が続く中、中国の機関投資家や一般投資家の間に、ポートフォリオの多元化ニーズが高まっている。現在、資本取引にはまだ規制があることから、香港株にその矛先が向かっている。深港通が開始されれば、優良株のほか、成長株や低レシオ銘柄などが物色対象となると見られている。
香港市場では中小型銘柄は優良株に比べ、割安に放置されている。一方中国本土では中小型銘柄に対する人気が高い。中国本土の投資家が香港市場に参加することで、中小型銘柄の割安修正が期待される。 ある中国の証券会社のチーフアナリストは「来年、上海・香港と深セン・香港相互乗り入れをあわせ、1600億元規模の中国資金が香港市場に流入。2017年には4000~6000億元規模が見込まれる」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月24日