中国国家能源局はこのほど、風力発電発展の「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」を発表した。
2020年をメドに、風力発電の新規設備容量8000万キロワット以上を目指し、投資総額は7000億元以上に達する見込み。中東部と南部を中心に発電量増加を図り、同地区で送電網に新たに系統連系する風力発電の設備容量は全国の56.9%を占める予定。
このほか、送電網の容量不足や系統連系の問題などで風力発電設備の稼働を停止させ、発電量を規制する「棄風限電」の問題を根絶するために、電力買入最低保障時間数を引き上げる。
中国の風力発電は、石炭火力発電、水力発電に続く第3の電力供給源となっている。
現状をみると、「棄風限電」問題は短期間のうちに根絶が難しいうえ、火力発電所も設備過剰が深刻だ。利害の衝突も短期間のうちに解消が難しく、「三北地区」(東北・華北・西北地区)の風力発電設備の開発規模と速度は制限される。
中国再生可能エネルギー学会風力エネルギー専門委員会の秦海岩・秘書長は、「中国の風力発電業界が『十三五』期間中に持続可能な発展を実現するには、合理的な規模の年平均成長率を確保し、産業構造を改善、中東部地区での開発を強化する必要がある」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月30日