石油輸出国機構(OPEC)は30日にウィーンの本部で総会を開き、原油生産量を日量120万バレル減らすことを決定した。OPECは2008年ぶりに減産で合意した。
OPECは当日、約7時間の会議後、原油生産量を日量120万バレル減らし、3250万バレルを上限とすることを発表した。減産は来年1月1日より開始。
OPECは8年ぶりに減産で合意し、2014年から続く原油価格低下の局面に対応しようとしている。OPECは同日、減産決定は原油市場の需給バランスを整えるためと表明した。
OPECが発表した情報によると、サウジアラビアの減産が最大で、日量48万6000バレル。減産しないとしていたイラクも、日量21万バレルの減産に同意。事前の要請に基づき、イランの日量上限は379万7000バレルまで拡大され、かつ実質的な減産を行わないことになった。
カタールのサダ・エネルギー工業大臣は当日の記者会見で、インドネシア以外のOPEC加盟国は、減産の決定に合意したと発表した。OPEC以外の産油国もOPECと合意し、日量60万バレルの減産を決定した。ロシアは30万バレルを約束。
OPECは、アルジェリア、クウェート、ベネズエラ、非加盟国2カ国による長官級監督委員会を設立し、減産の実行状況を監督すると表明した。
OPECが減産を決定すると、国際原油価格が同日急騰した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月1日