「中国の映画興行市場は2017年に米国を追い越す―という今年の最も楽観的な市場予測は現実離れしている」――最近こうした論調が増えつつある。ただ一部の専門家の間は、今年1桁の成長速度(昨年49%増)については、修正が必要との見解を示している。米国メディアが23日付けで伝えた。
中国で映画興行が伸び悩んでいるのは、シナリオやストーリーに特に語るべきものがないことと、この10年来、興行成績を多額の資金に頼り、粗製乱造の雰囲気が高まっていたためだ。
こうしたホットマネーが底をつけば、制作コストは合理的なものになり、実力を伴わない企業は退出せざるを得ない。そして優秀な人材が頭角を現してくるだろう。現在までその転換点ははっきりと見えていないが、すでに一部では優勝劣敗の動きが出始めている。吸収合併や整理淘汰といった流れである。
こうした中国での動きは、当然、ハリウッドに影響を与えていくと考えられる。今年、中国の映画輸入の割り当てが柔軟な対応に変化している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月3日