国際政治・経済情勢の最近の変化を受け、多くの人がグローバル化について考えている。国際金融危機から8年が過ぎるが、世界経済は現在も低迷を続けている。各国のマクロ経済政策は奏効しておらず、世界経済ガバナンス体制が多くの苦境に直面している。
これらを背景とし、開放を続ける中国は、世界に何をもたらすことができるだろうか?
中国の改革は、世界に発展の原動力をもたらしている。中国の改革開放は「海外進出」「外資誘致」の過程であり、「中国の世界進出」「世界の中国進出」の過程でもある。中国は現在、貨物輸出大国から対外投資大国に発展しつつあり、中国の開放水準は沿岸部から内陸部に拡大し、貨物からサービスに深まり、交流から世界との融合にグレードアップしている。
中国人民大学の研究報告によると、すでに100以上の国と組織が「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の提案に支持と参与を表明している。これはすでに伝統的な一帯一路の地理的範囲を超えており、広い影響力を持つ真の国際協力枠組みが出来上がったことを意味している。
そのため中国の開放が、「新グローバル化」をもたらしていると判断できる。新興市場国と発展途上国の共同参画により、世界経済に新たなすう勢が生まれる。