テレビ市場の成長に近年、陰りが出ている。液晶テレビを中心とする世界テレビ市場が高度に飽和化している。権威ある調査会社、IHSの調査研究データによると、世界液晶テレビ市場の2014−20年の年平均成長率は1.4%のみとなる。また中国の調査会社であるAVCは「2016年中国テレビ市場第3四半期総括」報告書の中で、テレビ市場は成長の流れを維持しているが、第3四半期の売上は前年同期比5.9%減になり、「販売増・売上減」という苦境が続いているとした。
しかし、テレビ業界は液晶テレビの限界の突破、有機ELテレビへの徹底的な変革という時期を迎えている。
IHSは関連データの中で、2018年より有機ELテレビが世界高級市場の5割以上のシェアを占めるようになり、230万台に達すると予想した。中国は世界市場の非常に重要な一部として、世界の高級テレビ市場の5分の1弱を占める。つまり2018年に有機ELテレビが、中国高級市場の54%を占める可能性がある。