「海淘」(海外ネット通販サイトを利用し、商品を購入する行為)は近年、ネット通販の新たな潮流になり、各国の消費者の間で支持を集めている。お菓子、歯磨き粉、スリッパなどの日用品、家具、家電、衣料品、貴重品、高級品など、インターネットにより世界範囲で商品を選択できる。この新しいブームの中で、中国は重要な役割を演じている。世界で最も人気のある購入先であるばかりか、海外からの商品購入に加わる中国人が増えている。
中国が最も人気のある購入先に
今年の「ダブル11」(11月11日、中国の「独身の日」)に、アリババ・グループは巨額の利益を叩き出した。これには海外消費者からの利益が含まれる。アリババと同様、中国の多くのサイトの商品が、域外ネットユーザーから注目された。
報道によると、「中国ネット通販の中毒者」を自称する米国人主婦は毎月、休み時間の3分の1を中国のサイトの閲覧に費やしている。彼女が手に入れたコストパフォーマンスが高く見た目もいい衣料品は、隣人から注目されている。彼女はいつも誇らしく、中国から購入したと紹介する。
ロシアでは毎年約1500万人が、中国のサイトから商品を購入する。日本、米国、ロシア、EUなどの数十カ国の消費者の、ネット通販の消費習慣に関する調査によると、中国の「淘宝網」が最も人気のあるサイトとなっている。
中国製品の質が向上し、ネットワークの発達により知名度も上がっている。「中国ブランドの名称を1つ以上挙げよ」という外国人消費者を対象とする調査によると、2012年に中国ブランドの名称を挙げることができた人は3%のみだが、2015年には23%に上昇した。