「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」期間中に、微小粒子状物質(PM2.5)濃度の環境基準を満たしていない地級市以上の都市ではPM2.5濃度を累計18%低下させる。大気質が良好な日数の比率を全体の80%以上とする。――「生態環境保護の『十三五』計画」が12月5日に正式に発表された。「計画」で提起された12項目の「拘束性」指標(拘束性指標とは、公共サービスや公共利益にかかわる分野における政府の関連部門に対する要求であり、政府は公共資源の合理的な配分及び行政手段の効果的な運用を通して関連指標を実現させなければならない)のうち、8項目が環境の質に関する指標であり、5カ年計画に初めて組み込まれた「拘束性」指標となっている。
「計画」では12項目の拘束性指標が提起された。具体的には、◇地級市以上の都市での大気質の良好な日数、◇PM2.5濃度の環境基準未達成の地級市以上の都市での濃度、◇河川、湖沼など地表水の水質基準がⅢ類(主に生活飲用水。二級保護区、一般魚類保護区、遊泳区)と同等かそれ以上の比率、――など。
「ここで触れられた環境に関する質的指標は5カ年計画に初めて組み込まれた拘束性指標だ」と、中国環境保護部の趙英民・副部長は語る。これらの拘束性指標のうち、汚染された耕地・区画の安全利用率が「土十条」(土汚染防止行動計画)で提起された目標であり、残りの10項目は「十三五」計画綱要で示された目標だという。
環境に関する質的指標がなぜ「十三五」計画に盛り込まれたのか?趙副部長は、「十三五」計画期間の生態環境保護に関する全体方針と目標達成こそが環境の質を改善するための重要なポイントだと指摘する。計画は、◇質的管理の深化、◇大気、水、土壌の汚染防止に向けた3つの行動計画を強力に推進すること、◇その行動計画実施に向けた設計図の作成、――について提起している。
「計画」はこのほか、実施状況について定期的にモニタリング評価を行うと明らかにしている。2018年末に中間評価、2020年末に期末評価を実施。評価結果は国務院に報告したうえで公表し、政府幹部の人事評価の資料とする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月6日