ブルームバーグは5日「中国、空前のスピードで東南アジア諸国を変える」と題した論説を掲載した。中国の投資により、カンボジア、ラオス、ミャンマーなどの東南アジア諸国が大きく様変わりするとともに、中国にとって大きな輸出相手国になっているという。
これによりいくつかの国は世界で最も速いスピードで経済成長を遂げつつあり、生産能力の移転を模索する中国企業にとっても低コストの選択肢となっている。スタンダードチャータード銀行のエコノミスト、エドワード・リー氏は「中国はこれらの国々を、製品の輸出先、良好な投資リターンを得られる地域と見なしている。中国国内では、企業の経営コストが高騰しているため、このような流れが加速している」と指摘した。
鉄道から不動産まで、中国はカンボジア、ラオス、ミャンマーの各分野に投資している。陸続きのラオスでは、中国―ラオス鉄道が昨年着工した。同プロジェクトは「一帯一路」構想の一部で、54億米ドルが投じられるという。鉄道は中国国境とラオスの首都ビエンチャンを結び、総延長は414㎞に上る。