(4) 包容力がある
RCEPは関連のあるどの国も排除しない。TPPは米国の戦略ツールであり、西側ではTPP+TTIP=ABC(誰でも受け入れるが、ただし中国を除く)ということが公然と言われ、TPPはスタートしたそもそもから不平等で包容力を欠いたものだった。TPPはASEANの全ての国をカバーしていないが、RCEPはすべてをカバーする。ASEANは16カ国によるRCEP構築がある程度進展したら、次に米国やロシアの加盟について話し合おうと考える。RCEPはその包容力により、食い違いを適切に処理し、領土紛争が交渉を妨げないようにし、政治的な相互信頼関係を強化することを強調する。
このようにみると、RCEPの順調な進展ぶりは偶然ではないといえる。最終的な成功が期待でき、ここには中国が長年にわたり主張してきたASEANが東アジア地域の一体化プロセスを牽引するという英知が反映されており、他の地域一体化プロセスの手本になることが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年12月9日