ロイター社は4日、「国内価格が一番:中国に帰って来た多額消費者」という記事を掲載した。これによると、中国で最も豊かな消費者が再び国内での消費を始めている。人民元の値下がりや価格の低下、海外代理購入の取り締まりなどは、3年にわたる「眠り」から彼らを起こした。世界の豪華ブランドにとっては、歓迎すべき推進力となる。
バーバリーやグッチを保有するケリングとティファニーはいずれも、中国での収益が最近高まったとする報告を出した。クリスマスのショッピングシーズンから中国の新年(旧正月)にかけてのカギとなる数週間が迫る中、これらの企業は楽観的な見通しを示している。ベイン・アンド・カンパニーの推計によると、中国大陸部の関連市場はこれまで3年にわたって縮小していたが、今年は4%の成長が見込まれる。
上海や北京の街角の消費者に聞くと、国内で消費することが確かに以前より多くなったとの声が聞かれる。人民元の値下がりで、国外で買えるものが減った。高級ブランドも昨年から、中国と海外との間の大きな価格差を縮める行動を開始している。これと同時に政府も代理購入の取り締まりを始めている。「一部のブランドの中国での定価は海外市場の価格により近付いている」。上海のある高級ブランド店でバッグを購入していたある消費者は語る。
リシュモンのヨハン・ルパート会長は11月、中国大陸部での販売はここ最近積極的な傾向を見せており、「投資だけでなく消費をも通じて経済成長を促進しようとする中国政府の努力が実りつつあるようだ」と語っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月10日