米フォーブス誌(電子版)は6日、「中国の消費に火をつける4つの要素」と題する記事を掲載した。要旨は下記の通り。
周知の通り、中国は世界最大で成長率が最も高い消費市場だ。それでは、人口世界一の大国の消費に影響を及ぼしている、知られざる要素とは何だろうか。中国の消費増を刺激しているのは、社会的・文化的要素だ。
1.消費は自由。消費は自己表現、異なる生活を求めようとする選択だ。わざわざフランスを訪れることはないかもしれないが、フランス産のワインを試すことはできる。中国人消費者のネット通販のブームは、このような選択を求めていることを示している。
2.消費は成功をアピール。消費が需要から離れれば、一種のメッセージになる。スマホや流行のファッションが、個人のステータスになるのだ。
3.ミーイズムの勝利。ミーイズムは自己中とは異なり、自分のことは自分でやるということだ。一人っ子政策により、中国人の多くが兄弟を持たない。自分のためにモノを購入すれば間違いはない。
4.集団的体験。私たちはみな集団活動を好み、「遅れてなるものか」という心理は文化の壁を超える。中国ではさらにそうだ。社会学者のエーリッヒ・フロムは、自分のやりたいことができるようになったとき、人は他者との一致を求めると指摘している。
中国で成功しているブランドは、上述した複数、もしくはすべての要素を重視している。消費者が商品を好むことも重要ではあるが、消費の体験はこの深いレベルの社会的・文化的な力を尊重しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月10日