中国の艾派克科技股份有限公司(エイペックス・テクノロジー)は12月12日に北京市で、太盟投資集団(PAG)、君朕資本(Legend Capital)と共同で、世界的な大手プリンターメーカーのレックスマーク・インターナショナルを買収したと発表した。今回の買収は業界最大規模のクロスボーダー合併・買収事例となる。買収額は39億米ドルで、2010年の吉利によるボルボの買収額(18億米ドル)の2.1倍、2004年の朕想(レノボ)によるIBMのPC事業買収額(12.5億米ドル)の3倍以上に相当する。
「艾派克科技とレックスマークは優位性の相互補完が可能となる。今回の買収は素晴らしい組み合わせだ」。艾派克科技の汪東穎董事長は記者会見でこのように話した。レックスマークのデイビッド・リーダーCEOも、艾派克科技と一緒に成長することと、自社へ新たなバリューが注入されることを期待すると述べた。レックスマークは今後も、テクノロジー、品質、カスタマイズサービスなどのコア・バリューを守りつつ、引き続き欧米市場でのトップポジションの基盤強化を図り、積極的に中国を含む振興国市場の開拓に取り組む方針を示している。