昨年末にアメリカが利上げして以降、イエレン議長による次の利上げを世界が待ち構えてきた。そして今朝、それが現実になった。
北京時間の12月15日3時、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げに踏み切った。市場は十分に織り込み済みであったことから、世界の株式市場や為替市場、為替市場に大きな動揺はなかった。
アメリカの利上げは始まったばかりだと言える。これは金融緩和政策を続ける世界主要中央銀行に対する大きな挑戦といえ、中国の中央銀行も思案のしどころとなっている。
中国では最近のCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が上向いており、為替レートが安定化し、資産バブルの抑制もなされていることから、中国の利上げに対して様々な議論が巻き起こっている。減速が続く中国経済に利上げが耐えられるのだろうか。米ドルが強くなっている現在、中国の中央銀行はいかにして人民元為替レートの見通しを立てていくべきだろうか。