環境保護部は北京など24都市に対し、極めて深刻な大気汚染を示す「赤色警報」を20日までに発令した。「橙色警報」以上の警報を発令したのは50都市以上に上る。
12月18日、中東部地域の広範囲で深刻な大気汚染が続いた。1日平均濃度が「重度」以上の汚染となったのは71都市で、うち北京・天津・河北省周辺地域は53都市と、全体の75%を占めた。全国8都市で大気質指標(AQI)の上限を振り切ったが、それらはすべて北京・天津・河北省周辺の都市だった。
衛星観測によると、12月16日、中国の中東部地域の一部でスモッグが発生。その範囲は16万平方キロだった。17日にスモッグの面積は38万平方キロに拡大し、18日には62万平方キロに拡がった。
最新観測データによると、19日から21日にかけて気候条件は引き続き悪く、汚染物質の拡散はほとんど見込めない。重汚染大気の影響範囲と汚染レベルは徐々に上昇しており、北京・天津・河北省の大部分で重度汚染となり、同地域中南部と山西省南部、山東省西部、河北省北部で極めて重度の汚染になる可能性がある。その後寒気が南下することから、22日には汚染状況は改善していくとみられる。