中国証券報の記者が政府政策担当者から得た情報によると、中国の「石油天然ガス産業改革総体方案」が今月末、もしくは来年第1四半期に発表される予定だ。最近は、天然ガス市場化改革の関連政策が相次いで打ち出され、その内容は価格とメカニズムの改革が2大テーマとなっている。政策の後押しにより天然ガスの市場化改革が加速する見通しとなった。
関連政策が最近、相次いで発表された。国家エネルギー局は12月14日に「天然ガス利用の推進に関する意見」(以下、意見)を発表。これについて業界関係者は、政府が天然ガス利用の強化を図るトップダウン計画になると説明した。「意見」は、都市ガス、工業燃料、発電燃料、交通燃料の4大分野におけるガスの大規模かつ高効率な科学的利用や、産業全域の協調発展を全面的に加速し、天然ガスを現代エネルギー体系の主要エネルギーに育成する方針を示している。
8月中旬以降、この政策のほかにも「地方天然ガス輸送価格の監督管理強化による企業のガス利用コスト引き下げに関する通知」、「2016年冬季の天然ガス利用ピーク対策に関する通知」」、「化学肥料ガス利用価格市場化改革の推進に関する通知」など天然ガス市場化改革の関連政策が打ち出された。特に、価格改革とメカニズムの2大テーマに焦点が当てられている。