2016年は中国経済の「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」の開始年に当たり、中国構造改革の本格的な推進の年でもあった。グローバル経済のブラックス・ワンが頻発するなか、中国経済は新たに発生した多くの試練とリスクに直面しながらも、全体的には安定しつつ上向くトレンドを維持し、長期的な成長につながる新たな注目ポイントが相次いで出現。年末を控えて『チャイナネット(中国網)』はこの1年を振り返り、中国経済の10大ハイライトを以下の通りまとめた。
1、GDP成長率の安定回復が鮮明に
中国の今年第1-3四半期の国内総生産(GDP)成長率は6.7%だった。中国社会科学院は先ごろ発表した『経済白書』で、中国の通年GDP成長率が6.7%前後に達すると予想し、成長率が下げ止まって安定回復する動きが鮮明になり、中・高速成長が引き続き保たれるとの見方を示している。
2、就業目標を前倒しで達成
人力資源・社会保障部の最新統計によると、中国の今年1-11月都市部新規就業者数は1249万人で、通年目標に対する達成率は124.9%に達し、目標を前倒しで上回った。また、第3四半期末時点の全国都市部登録失業率は4.04%と、年間上限目標を下回った。
3、消費の経済けん引力がさらに強化
今年に入って経済成長をけん引する「トロイカ(三頭立て馬車)」の特徴が明確になり、消費の経済に対する貢献度が強化された。第1-3四半期の最終消費支出のGDP成長に対する貢献率は71.0%で、前年同期を13.3ポイント上回り、過去最高となった。