パキスタン証券取引所(PSX)はこのほど、中国の3つの証券取引所が率いる中国資本の財団に、同社株の40%を売却することで合意したと伝わった。同地域の証券市場では初の戦略的な取引となる。現地メディアが報じた。
この買収には、中国金融先物取引所(CFFEX)、上海証券取引所、深セン証券取引所が率いる中国資本の財団のほか、巴中投資公司、ハビブ銀行のパキスタンの金融機関2社も参加する。PSXが今回売却するのは同社株の40%にあたる約3億2000万株。競争入札には17社が参加し、中国資本の財団が1株につき28パキスタンルピー(約0.27米ドル)で落札、取引額は合計で約89.6億ルピー(約8500万米ドル)に上った。買収案はパキスタン証券取引委員会に提出され、正式承認される見通し。
PSXの前身はカラチ証券取引所で、今年1月に国内の2つの証取と合併統合した同国唯一の証券取引所だ。現地メディアによると、パキスタンの株式市場はここ数年アジアで最もパフォーマンスの良い市場の1つで、米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は今年6月に、来年5月から同国株を新興国株指数に採用すると発表していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月27日