中国・ラオス鉄道プロジェクトは、中国-ASEAN対話パートナーシップの構築後に双方の友好・協力が全面的に発展したことの縮図と言える。25年の間に中国-ASEAN関係は成果が豊富で、交流が盛んな対話パートナーシップとなり、地域や世界の平和と発展に大きな貢献を果たしてきた。
中国・ラオス鉄道プロジェクトの全線着工セレモニーが先ごろ、ラオスのルアンパバーンで開かれた。この鉄道は、中国とラオスの政府首脳が自ら意思決定を行った重大戦略協力プロジェクトとして、北は両国の国境があるラオスのモーハンと中国雲南省の磨丁口岸から、南はラオスのビエンチャンまでの全長417kmを結ぶ。投資総額は約58億米ドルに上る見込みで、中国側が主体となって投資・建設、共同運営を行う上に、中国の鉄道ネットワークと直接つながる初の海外鉄道プロジェクトとなり、全線で中国の技術スタンダードが採用され、中国の設備が使用される。ラオス公共プロジェクト・運輸相は、同プロジェクトがラオスの社会・経済発展に重要な意義を持ち、ラオスと中国の経済、貿易、投資、観光などの分野の協力拡大と強化につながり、中国-ASEAN自由貿易協定(ACFTA)内の経済連携をさらに強化するとの見方を示している。
中国・ラオス鉄道プロジェクトは、中国-ASEAN対話パートナーシップの構築後に双方の友好・協力が全面的に発展した。双方の政治的な相互信頼はますます強まり、政府首脳の相互訪問も頻繁となるなか、多層な対話システムは多くの成果を上げ、戦略パートナーシップ第3期5カ年行動計画や今後5年間の発展に関する青写真をまとめた。