中国とASEANは開放、包括、ウインウインを原則に双方の全方向におよぶ協力を絶え間なく拡大。貿易額は1991年の79億6000万米ドルから2015年には4721億6000万米ドルに増え、相互投資額は累計で1600億米ドルを超えた。民生に恩恵をもたらす鉄道、橋梁、港湾、道路、発電所、工業団地など数多くの協力プロジェクトを進め、中国とASEAN10カ国はいずれもアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーにもなっている。双方の人文交流は継続的に深化し、今では毎週1000本を超える航空便が中国とASEAN各国を結ぶ。2015年の人員往来者数は延べ2300万人超に、留学生も19万人に上った。25年間の歴史と経験は、中国-ASEANパートナーシップが双方に利益をもたらしており、協力を強化しさえすれば共同発展と国民の幸福を実現することができることを知らしめた。
今後の見通しについて、世界経済は新旧の成長エンジンが変わる大切な時期にあり、各国は革新、開放、連動、包括の世界経済の構築を進めることが重要な任務となるだろう。中国はすでに小康社会(いくらかゆとりのある社会)をつくる最終段階に入り、経済運営の新常態(ニューノーマル)という特長をさらに鮮明としており、適度な総需要の拡大、供給側構造改革の着実な推進、経済の安定成長トレンドを保つ努力を続ける見通しだ。ASEANはすでに、将来の方向性を示す「ASEAN2025:共に前進する」を採択し、3つの共同体(政治・安全保障、経済、社会・文化共同体)のビジョンをまとめることで、ASEAN一体化の目標に邁進している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月28日