中国の新エネルギー自動車関連企業の多くは12月22日までに2016年度決算の見通しを発表した。うち増益率が30%以上に達する見通しを示したのは15社、100%以上は7社。新エネルギー車の持続的な販売活況で産業チェーン全体が上向き、関連製品の販売増と価格上昇が企業利益の大幅な増加につながった。
政策による後押しで中国では電動自動車の販売急増が続いている。中国自動車工業協会のデータによると、2016年1-11月の国内新エネルギー車生産台数と販売台数はそれぞれ前年同期比59%増の42万7000台、60.4%増の40万2000台だった。うち純電動自動車の生産台数は75.6%増の34万台、販売台数は77.8%増の31万6000台で、プラグインハイブリッド車の生産台数は16.2%増の8万7000台、販売台数は18%増の8万6000台となった。
新エネルギー車の生産増と販売増は、産業チェーン全体に好況をもたらした。川上のリチウム鉱物採掘・選鉱やリチウム塩生産から、川中のリチウム電池と関連材料、川下の新エネルギー車組立まで景気は持続的に上向いている。