実際、このところ取引量は大幅に落ち込んでいる。広発証券によると、16年12月上旬の北京の中古住宅契約量は1万613件と11月上旬に比べて13.7%減少。前年同期と比べると15%減となっている。
北京市委副書記は「投資の抑制と住宅供給の拡大によって、2017年の住宅価格を前月比でプラス成長にならないように抑える」と明言している。
【2017年は調整局面】
こうした一方で、易居研究院シンクタンクのように「9月、10月の政策コントロールの効果が効き始めており、現在の政策は落ち着いている。取引量の大幅な落ち込みはあまりないだろう」との見方もある。
「不動産(住宅)サイクルは市場と政策によって決まる」(方正証券チーフエコノミスト)。最近のサイクルを見ると、1サイクルが36ヶ月で、上昇期間が24か月と長く、下降(調整)期間が12ヶ月と短くなっている。このサイクルに照らし合わせれば、今回の調整期間は2017年末か2018年上半期まで続くと考えられるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月4日