アジアの製造業は生産体制と生産チェーンで、世界トップの地位を占めている。これは中国の製造業の全面的な発展と強く関連しており、アジアの一部の国と民族の文化・伝統とも関連している。中国経済の次のモデルチェンジ・発展にとって、これは大きなチャンスだ。中国は未来を見据え、金融や税制などの手段により一部の中堅企業を留める一方で、アジアの生産チェーンの強化・整備に取り組む必要がある。中国の一部企業はすでに、生産ラインをアジア諸国にシフトしている。ファーウェイはインドで携帯電話の生産ラインを建設する予定だ。
アジアの生産チェーンの発展をけん引する中国は、少なくとも次の3点に取り組める。まず中国消費市場の拡大と強化を続け、旺盛な需要によりアジアの生産チェーンの整備を推進・支援する。次に中国が構築済みの製造業の体制を利用し、研究開発と革新を通じ進展を続け、製造業の川上を占め、設備製造の優位性を維持する。それから資本・技術・貿易などを通じ、ローエンド製造業を海外にシフトする際に、アジアの製造業の全体構造をけん引・調整する。
アジアの生産チェーンの整備は、新興国の発展の需要に合致し、未来の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の着実な建設推進の鍵になる。生産で縦横に連結するアジアは、21世紀のアジアの全面的な台頭に、十分な動力をもたらすだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月5日