ボストン・コンサルティング・グループは「インダストリー4.0――未来の生産力と製造業発展のビジョン」と題する報告書の中で、中国の製造業はインダストリー4.0の新技術(クラウドコンピューティングやビッグデータなど)により、生産効率を15−25%高め、4−6兆元の付加価値額を生み出すと予想した。
阿里雲の喩思成副総裁は「インターネットは製造業を覆しておらず、実体経済のいかなる業界をも覆していない。当社が覆すのは、製造業と消費者間のルート、消費者の商品購入方法と決済方法だ」と述べた。
工業製造、クラウドコンピューティング、ビッグデータの結びつきは、全世界で生じている。ゼネラル・エレクトリック(GE)を例とすると、「Predix」により、クラウドサービス市場に進出する計画を発表した。Predixは世界トップクラスの、工業データを専門的に収集・分析し、デザインを開発するためのクラウドソリューションプランだ。
クラウドコンピューティングやビッグデータなどのインターネット技術を、未来につながるインフラと位置づけている企業もあるが、AWS社の調査によると、世界の企業の78%がまだクラウドコンピューティングを導入していない。中国ならば95%だ。
この95%のうち製造業がどれほど含まれるかは不明だ。しかし中国の製造メーカーがインターネット技術を一日も早く手にし、掘り下げることができれば、中国は世界一の製造大国という地位を長く維持できるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月11日