『経済参考報』の記者によると、中国で新たな自由貿易試験区の発表が近づいている上、既存の自由貿易試験区4カ所の経験にもとづく複製・普及策も近く発表される見通しだ。2017年は自由貿易試験区による恩恵を中国全土に広げることが重要な取り組みとなる。各地の発展不均衡を考慮して、中国30省(直轄市・自治区)に分布する国家級経済技術開発区(経開区)219カ所が土台となり、開放・イノベーションがもたらした恩恵を率先して共有する。
自由貿易試験区の経験にもとづく新たな複製・普及策の取りまとめが急ピッチで行われている。その内容は、投資利便化、貿易通関の簡略化、サービス開放の拡大などに及ぶ。
「経開区の普及以外に、自由貿易試験区の複製・普及可能な経験は、中国中西部の伝経送宝(良い経験や方法を伝授すること)を強化するだろう」と業界関係者は話した。