今月17日からスイスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に、中国の習近平国家主席が出席する。スイス訪問に合わせてジュネーブにある国際連合事務局(国連欧州本部)や世界保健機関(WHO)本部、ローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)本部を訪問する予定。
国連ジュネーブ事務局およびスイスにある他の国際機関の中国代表部大使を務める馬朝旭氏はこのほど、『経済日報』の取材に応じ、習主席の今回のスイス訪問について、「世界経済の回復やグローバル・ガバナンス体制の変革の促進、国連の権威と効果の強化、多角的な主義と国際協力を進めるといった面で大きな影響をもたらすだろう」と述べた。
その上で、「足元をみると、世界経済は本格的な調整局面に入り、世界情勢や国際秩序に冷戦期以来最も複雑かつ深刻な変化が生じている。こうした中での習主席の訪問は、「習同志を核心とする党中央」が国内外の情勢と国際社会の普遍的な期待を洞察し、時局を読んだ上でとった重要な外交戦略だ」と評価した。