また本質的にAIIBは、中国の政治や経済利益に影響されるような偏ったことはしていない。中国企業の直接投資の許可や自然資源の獲得を投資先に迫ったりしていない。AIIBの融資は「戦略的だ」と記事は述べる。多くのプロジェクトは中国の“一帯一路戦略”の重要な要素となっている。「AIIBの協力の下、中国はソフトパワーを発揮させることができている。経済利益を拡大させると同時に、世界で認められるようになっている」。
中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は15日、「環球時報」の取材に対し、「1年前、海外世論はAIIBに対するマイナスの意見があった。当時の西洋の批評は非理性的なもので、先入観に基づく批判が多かった。しかし1年が過ぎ、AIIBの管理体制が国際的にリンクしたものであり、イノベーティブなものであることが、彼らにもわかるようになった。また彼らは、中国がまた同じことをやり始めたわけではないことを知った。AIIBは真剣に国際化路線を歩み、国際機関と協力している。プロジェクトへの投資も非常に慎重に行っている。また、現在も多くの国がAIIBへの加入申請をしていることは、AIIBが良いものであることを証明している」と解説する。同氏は、中国のソフトパワーは評判が高く、大きな「友人圏」を形成しているとした上で、もしAIIBが今後もうまく発展していけば、アメリカや日本も加入する可能性が高いと述べる。
中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月17日