習主席は演説で、「世界経済は長期にわたり低迷しているが、その問題の根源は成長の原動力の不足やグローバル・ガバナンス体制の構築の遅れ、世界経済の不均衡の拡大などにある」と指摘。こうした問題に対し、「革新駆動と協力・連携の維持に注力し、時代とともに歩み、公平性と包容性を堅持する姿勢で臨むとともに、活力ある成長モデルや開かれた相互利益(ウィンウィン)型の協力モデル、公正かつ合理的なガバナンスモデル、均衡ある発展モデルを創出するよう努めなければならない」との認識を示した。
また、中国は経済のグローバル化の恩恵に与るとともに、貢献もしてきたと強調。「中国が改革開放から38年の間に積み上げてきた成果は中国人の血と汗の結晶だ。中国は世界から様々な機会の提供を受けてきたが、中国も世界に対し、対外援助や訓練、交流などの貢献を行ってきた」とした上で、世界各国が中国の経済成長によるチャンスを積極的にとらえることを大いに歓迎するとも述べた。
改革開放路線の堅持、国策として進める新シルクロード経済圏構想「一帯一路」の推進、国際協力の促進を継続していくとした上で、中国は今後とも「大国としての責任」を果たしつつ、経済のグローバル化を率いていくとの考えを示した。(清華大学中国・世界経済研究センター研究員 程浩)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月18日