6.7%という数値は満足のいく結果であるとともに、経済成長の実質的な価値が向上した証ともいえる。周知のように、中国経済は足元で構造的な不均衡問題を抱えており、経済構造、産業構造、製品構造のどれをとっても均衡を欠いているのが現状だ。とはいえ、この1年で大きな進展を得たのも事実で、特に生産能力の削減では、目標を超過達成までしている。生産能力の削減は短期的に経済成長率に影響を及ぼすものだが、実際には、昨年の成長率に大きな影響を及ぼすことはなかった。というのも、老朽化した必要のない生産設備を削減する一方で、新興産業の振興を強力に推し進め、新たな成長の原動力の蓄積に努めたからだ。
統計によると、2016年の戦略的新興産業の生産額(付加価値ベース)は前年に比べ10.5%増加、伸び率は一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業企業の生産額を4.5ポイント上回った。また、第3次産業の生産額の対GDP比は51.6%と、前年を1.4ポイント上回ったほか、第2次産業を11.8ポイントも上回った。このことからみても、経済成長の実質的な価値は向上し続けており、同じく6.7%という数値も2016年の成長の質の向上を示すもので、満足のいく結果だったといえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月23日