春節(旧正月、今年は1月28日)が近づき、正月用品を買い求める人たちが最初に考えるのは、健康、レジャー、娯楽だ。アリババ(阿里巴巴)が23日、第一財経のデータ専門の新メディア・DT財経および第一財経商業データセンター(CBNData)と共同で発表した2017年版「中国正月用品ビッグデータ報告」で明らかにされた。「北京晨報」が伝えた。
データによると、アリババの正月用品集中販売期間には、取引の83%がモバイル端末経由で完了し、90後(1990年代生まれ)と80後(80年代生まれ)の消費者が注文の77%を担う貢献ぶりで、正月用品の通信販売市場における主力になっている。
正月用品の新トレンドのうち、空気清浄機の人気は予想通りだ。今年はアリババの各種プラットフォームで空気清浄機が猛烈な売れ行きを示し、前年同期比増加率は256%に上る。中でも北京市の購入量が2位の四川省の4倍近くにもなるという。
健康志向は食の分野にも現れており、生活条件が向上したのにともなって、13億人の中国人の年越し料理はますます「自然志向」になり、「粗食」になっている。年越し料理の買い物では、生鮮食品の占める割合が年々上昇し、新鮮な果物や野菜の増加率が最も大きい。アリババが統計の対象とした各ネットワークの人気土産品上位10位をみると、コメ、ナマコ、ミカン、腸詰めソーセージ、燕の巣、冷凍エビ、リンゴ、蜂蜜、クコ、サクランボが並び、瓶詰め・漬け物類の加工食品は1つしか入っていない。
目下流行中のスマート設備も農村の正月用品の新たな選択肢だ。スマートウォッチ、スマートビデオ、スマートブレス、仮想現実(VR)対応のヘッドマウントディスプレーや眼鏡といった目新しいものが、農村の人々の正月用品リストに次々登場するようになった。データをみると、今年の正月用品では、農村におけるスマート設備の販売量が前年同期比30%増加したという。