ハンガリー中央銀行のMarton Nagy副総裁は、ハンガリーと中国の金融協力について、ハンガリーの「東方開放政策」と「一帯一路」建設が結実した重要な成果だと指摘。また、ハンガリー中央銀行の「人民元プロジェクト」と「ブダペスト人民元計画」の成果でもあるという。中国銀行ハンガリー支店は2015年に、5億ユーロの「一帯一路」債を発行し、ブダペストは中東欧地区で初の人民元決済業務センターとなった。2016年には、ハンガリー政府のために香港で10億元の人民元建て債券を発行。これは中東欧地区で初のソブリン債として、同地区での人民元の影響力を高めた。両国はその後、限度額100億元と160億ハンガリー・フォリント(HUF)の通貨スワップ協定を締結。中国の銀行間為替市場では人民元とハンガリー・フォリント(HUF)の直接取引を開始した。Marton Nagy副総裁は、両国の金融機関が今後も相互に学習し、実務協力を深化させることを望むとしている。
中国駐ハンガリー大使の段潔龍氏は、「中国とハンガリーの関係は近年急速に発展した」と指摘。両国の関係は、これまでで最も良い状態で、各分野での友好協力が深まっているという。2015年6月に、両国は「一帯一路」共同建設に関する2国間の覚書に署名してから、「政策交流」「施設の連携」「貿易の円滑化」「資金の融通」「民心の疎通」をめぐり、一連の実務協力を行った。資金の融通は互恵協力の重要な支えとなり、両国の協力の新たな焦点となる。中国銀行ハンガリー支店は人民元の国際化の流れに乗り、ハンガリーの中東欧地区での拠点としての優位性を発揮し、中国とハンガリー、ひいては中東欧諸国との資金の橋渡しを行う。両国の金融協力は日増しに深化しており、各分野での協力に力強い原動力を注ぐに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月26日