英国政府が先ごろ発表した欧州連合(EU)離脱に向けた方針を記す白書が、英国の将来的な貿易・投資環境を占うものとして各方面から大きな注目を集めている。各方面で疑問と懸念を抱かれていることについて英国のリアム・フォックス国際貿易大臣は、英国商工業連合会の中国春節パーティーで、中国が英国のEU離脱後に重要な貿易パートナーとなり、将来的に「国際貿易の自由化とグローバル化を推進するプラスエネルギーと灯台の役割を担う」との見方を強調した。
フォックス大臣は講演のなかで、英国が今年3月末までにEU離脱の手続きに着手する方針を明らかにし、2017年は英国にとって試練に満ちた1年になると説明。今後の試練に対応するため、英国はEU離脱後に中国と全方位、多角的な貿易・投資協力を図り、グローバル貿易の先進国としての地位を再構築したいと述べた。
国際貿易の発展トレンドに関する英国政府の判断は十分な事実に基づいている。統計によると、2005年から2014年にわたり、英国の対中貿易は年平均17%の高い伸び率を保ち、2010年以降では108%増加した。今後の見通しについてフォックス大臣は、中国経済のリバランス、特に製造業主導の成長モデルが消費とサービスが牽引するモデルに転換すれば、英国の製造業とサービス業の企業に非常に大きな恩恵をもたらすとしている。