日本財務省が10日発表した統計によると、2016年末時点の政府債務となる国債と借入金、政府短期証券の合計残高は1066兆4200億円(1米ドル約113.6円)で、前年を上回り過去最高を更新した。
総務省による今年1月1日時点の人口推計(1億2686万人)で単純計算すると、国民1人当たりが負担する政府債務額は約840万円に上っており、日本政府の財政基盤固めは非常に困難となる見通しだ。
2016年12月31日時点で、日本政府の債務残高は同年9月末時点よりも3億8500万円増えた。リニアモーターカー中央新幹線の建設に国債を発行したほか、人口の高齢化が厳しさを増していることで社会保障費が増えた。財務省は、2016年度(今年3月31日時点)の日本政府の債務残高は1116兆4000億円に膨らむとの試算を示している。