ビッグデータにクラウド・コンピューティング、中央モニタリング・システムなどなど――金融当局は今、資本市場を厳しい管理下に置くためにこうした新技術の運用を進めている。
当局は証券市場に対し、「不正を一切容認しない」との姿勢で臨んでいる。中国証券監督管理委員会(証監会)の関係者は上海証券報の取材に対し、「証監会は昨年から、先進的なICT技術を活用して法律の執行状況について調査を進めている。ビッグデータを分析して疑わしい取引を洗い出し、不正を突き止める」とした上で、「不正を絶対に逃がさない」との考えを明らかにした。
ビッグデータは技術革新の代表格であり、証監会による法律執行の調査手法を大きく変えている。証監会の劉士余主席は今年の調査について、「一刀両断にする」との強い決意を示した。証監会は告発奨励制度を設けたり、国内外の関係当局と協力して不正を取り締まったりするなどして、効果的な仕組みづくりを模索しているほか、公安当局や司法当局との連携を密にし、市場操作や非公開情報の利用等に関する司法解釈の起草作業も行っているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月20日