中国製造業の平均賃金が急増し、ブラジルやメキシコなどの水準を抜き、ギリシャやポルトガルに迫る勢いだ。27日付フィナンシャル・タイムズが一面で伝えた。
英調査会社ユーロモニター・インターナショナルのデータによると、中国の労働者全体の時給は現在、チリを除く中南米の大国を上回っており、ユーロ圏で経済が低迷している国々の約7割の水準となっている。
これらの数字から、中国の14億人の生活水準が向上したことが分かる。一部のアナリストは、生産性の向上が賃金をさらに押し上げ、所得水準が中程度とされてきた国さえも追い抜く可能性があると指摘。
賃金水準の急速な上昇は、中国より安い労働を積極的に提供する国々に雇用を奪われ始めることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月5日