中国の両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)は人々の期待を一身に背負っており、海外メディアからも注目されている。中国の経済の現状、2017年の中国経済がいかに「穏中求進」(安定を保ちつつ経済成長を促す)を実現するか、中国がいかに改革の深化を続け経済成長目標を実現するかなどは、海外メディアが熱心に議論する話題になっている。
ロイター通信は「中国の新年度の経済成長目標が、両会会期中に発表される。中国は穏中求進の全体的な基調を維持する。中国の製造業は2月に力強い勢いを示しており、2017年第1四半期の中国経済は好転を加速する。国内外の需要改善のけん引を受け、中国の2月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が大きく上昇した。これは中国経済が安定的に好転していることを裏付けており、第1四半期に成長率が上昇する可能性がある」と報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナルも、中国経済が幸先の良いスタートを切ったことを評価し「中国経済は2017年に力強い勢いを示した。2月の製造業PMIサブ指数のうち、新規受注指数、生産指数、輸出指数がいずれも上昇傾向を示した。経済アナリストによると、2月に製造業の見通しが改善されたことで、指導部の改革推進の余地が生まれた。中国は産業アップグレードと工業の自動化を促進し、行政のスリム化と権限委譲に取り組んでいるが、これは製造業の長期的な回復を刺激する要素だ」と論じた。