記者の質問に答える楊凱生政協委員
楊凱生政協委員『上海証券報』記者の金融リスク防止の問題について、以下のように答えた。
李克強総理が政府活動報告で、各方面に蓄積している金融リスクに警戒を呼びかけ、各種リスクに対するファイヤーウォールを築く必要があると指摘した。これから2つのポイントが注目されるだろう。中国の金融リスクは大きいのかどうか?パフォーマンスはどうなのか?私の考えでは、市場の発展レベルが持続的に向上し、今では多くの金融商品や金融取引が業界や組織、そして監督管理をも跨いでいる。こうした状況のもと、我々は多くの事柄に関する経験が不足し、法規も十分に整備されておらず、各監督管理機関の全体的な協調性も完全には図れていない。それを踏まえると、各種リスクには警戒が必要だ。
ただ、現在の金融リスクは、まだ完全にコントロールすることもできる。昨年の不良債権の増加額はここ3年で最も少なかった。各商業銀行は昨年、不良債権処理を拡大し、同時に銀行の貸倒引当率は70%以上を保った。現在の銀行業の不良債権解消能力は十分に強く、中国の金融安定に我々は大きな自信を持つべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月6日