交渉が2年以上も中断されていたが、吉利汽車控股はプロトン買収を再開した。最新情報によると、吉利汽車はマレーシア自動車ブランドのプロトン買収に向け、すでに買収額を提示している。また買収後にはプロトンに最新の製造技術(ボルボの特許技術を含む)を移転すると約束した。マレーシア側は、最終情報を6月に発表すると表明した。
プロトンはマレーシアの国宝級ブランドで、1983年にマハティール首相(当時)の支援を受け誕生した、典型的なマレーシアトップの国有自動車メーカーだ。そのマレーシアにおける地位は、50−60年代の中国に置ける一汽集団に近い。吉利汽車控股は2014年にプロトンと接触し、高級車部門ロータスのスポーツカー技術の買収に意欲を示していたが、第3者の介入により失敗に終わった。吉利汽車は買収を再び持ちかけているが、狙いはロータスのスポーツカー技術だけではなく、プロトンの東南アジア及び欧州における自動車資源と広大な市場だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月7日