「中国外交の知恵は将棋を指すようなものだ」。外交学院党委員会書記・常務副院長を務める袁南生氏は11日、福建省福州市で講義を行った際にこのように述べた。福建省図書館で「国際情勢と中国外交の知恵」というテーマに関する講座を開いた。
在エジプト・アラブ共和国中華人民共和国大使館公使参事官、在インドムンバイ総領事、在ジンバブエ共和国特命全権大使、在スリナム共和国特命全権大使、駐米国サンフランシスコ総領事を歴任した有名な外交専門家の袁南生氏は、中国がここ数年、共有計画をめぐって「攻めの一手」を、ホーム外交では「うまい一手」を打ったとの見方を示している。
袁南生氏がいう「攻めの一手」とは中国が打ち出した「一帯一路」構想で、「うまい一手」とは昨年開いたG20杭州サミットを指す。これらが中国外交の特色、風格、気概を十分に示したと説明した。
現在の国際情勢については、「変」と「乱」の2文字でまとめた。こうした情勢が非常に大きな不確定性と不安定性をもたらしているとの見方を示した。特に、英国のEU離脱や、米大統領選挙でのトランプ氏の勝利、韓国の朴槿恵大統領の弾劾、石油価格競争などが国際社会の不安を引き起こしたとしている。
「世界はなぜ変わるのか?」。袁南生氏は、世界